美容室に行ってイメージを伝えるのって難しいですよね?
先日実際のお客様とのやり取りの中であったことなんですけどね、すごく大事だな~と思ったので今日はその話を・・・。
「かわいい」の便利さと危うさ
かわいくなりたい!!って多くの方が願うこと。
かわいいって日本独特の表現だと思うんですよね。すべてをひっくるめて一言で表現できてしまう便利なことば。これほど幅の広い言葉ってなかなかないんじゃないかな?同義語でいけば「やばい」と同じくらい幅が広い。
子犬も、子猫も、かわいい。
動物園の動物みんなかわいい。
おいしそうなお菓子もかわいい。
子供もかわいい。
美人もかわいい。
おじいさんもおばあさんもかわいい。
いろんな場面で多様に使えるかわいい。
どれも間違いじゃないし、どれも伝わる。
何をイメージしてかわいいと言っている?
さあ、ここで本題に入るんですが、美容室でオーダーされるそのかわいいはどこに属している?ということ。
言葉のそのままCUTEのかわいいなのか、
SWEETみたいに優しくて甘い感じのかわいいなのか、
Fenimine(フェミニン)が意味するような女性的なかわいさなのか、
Funny(ファニー)のような愉快なキャラクター的なかわいさなのか、
Coquettish(コケティシュ)のような小悪魔的な魅力のかわいさなのか
Natural(ナチュラル)と表現できるようなかわいさなのか。。。
かわいいの表現の幅は無限にあるということ。ここがすりあわないと、なかなか思ったイメージと違う。。。となるのではないでしょうか?
これはお客様はなかなか表現できません。そこを言語化させていくのが美容師の仕事かなと思っています。
あなたの好きを写真で見せて
とはいえ、イメージの話ってなかなか言葉にしにくいかたも多い。そこで活躍するのが写真。
今は雑誌を切り抜かなくても、スマホたくさんの女性像が見れます。
「この髪型にしたい!!」というのが無くていいんです。
「この雰囲気好き」、長さは違うけど「こんなのも好き」
何かわからないけど「これはすきじゃない」
そんな感じの漠然とした感じでいいのであなたの好みの方向性がわかるものがあれば、気もちにフィットしたヘアスタイルが作りやすいですよというお話。あとは美容師さんの引き出し次第だと思います。
今はインスタグラムなど自分のスタイルをたくさん載せてある方も多いので(私はあまりしてませんが。。。)
自分の好きな雰囲気のかわいい女性像を作ってある方にカットをお願いするのが一番失敗が少なく、いいかもしれませんね!
自分を知るきっかけになる
そうやって掘り下げていくと、自分の好きが見えてくるんですよね。なんとなくかわいくなりたいという言葉で表現していたものが、
ナチュラルな雰囲気が好き。とか、
甘さや幼さが欲しい訳ではない。とか、
強いとかっこいいは避けたい!とか。。
ご本人が自分自身をわかってくる。このことが一番大事だと思います。そこがないと「何かが違う気がする…」の「何」がわからないままなので延々とモヤモヤしてしまいます。
掘り下げていくその時間はもはやメンタルカウンセリング。笑
ヘアスタイルを通して、あなたがあなたを知っていくきっかけにしてくださいね!!