女らしさって何だと思います??
女らしいとか、なんとからしいって当てはめるのはもう時代遅れなのかもしれないけれど。
これは私の永遠の課題。。。。
アシスタント赤城、出鼻をくじかれる
私がアシスタント時代のことなんですけどね。シャンプーとかカット、パーマとかのカリキュラムのレッスンのほかに、オーナーのセットのレッスンがあってたんです。基本的な技術もそうですが、撮影やショーで使うような技術もたくさんおそわりました。
テーマがあってそれを髪で表現するとか、ファッションの世界、デザイナーの歴史を学んだり、英会話したり、感性を磨くということを学んだように思います。
そのオーナーレッスンでは、スタイリストもアシスタントも関係なく、みんなの前で総評を受けるというスタイルだったんですよ。
なのでね、アシスタント赤城もやっぱり張り切るじゃないですかw
その日はそりゃ~もう!!自信満々だったんですよ。この作品は褒められるに違いない!!って鼻の穴大きくしてコメントされる順番を待ってたわけですよ。
さぁ私の番!!と期待して待ってたんです。
さあ次だ!来るぞ~~~と。(にんまり)
ところが・・・
「う~ん、なんか男っぽい」
・・・・・・
えっ?!それだけ?!!!!!
自信満々だった私の作品はその一言で終わってしまったんです。。。
20年以上たっても忘れられないレッスンとなりました。
そもそも女らしいって何?
それはそれは、私にとって大ショックでした。男っぽいって言われても、当時の私には意味が分からなかった。(自信満々だったしね)
そもそも女らしいもわからない。。
その頃はファッションも髪型も人と違うことが私の中で一番のステータスだった。定番なシンプルな服を着ることの意味が分からない、、、といったくらいだったんです。髪もベリーショートだったし、伸びた髪をぐりぐりにパーマかけて、ついたあだ名は「ピグモン」だったし。。。

女らしくとか全く意識してなかったんですよ。
でも「男っぽい」と言い放たれたあの言葉の衝撃が大きすぎて。
赤城、壁にぶち当たります。
「女らしいってなんだ?」
いろいろ試してみる
いろんな人を人間ウォッチングしてみたり、自分も髪を伸ばしてみたり。。
私なりに女らしいを探してみる日々がはじまりました。まず分かったことは
露出≠女らしい ということ。
色気は男女関係なく、モノや音にも存在する。
そうやっていくと少しずつ見えてくるものがありました。
太い より 繊細
厚い より 薄い
四角 より 三角
直線 より 曲線
晴れ より 影
浅い より 奥深い
これらは表現するときにわかりやすく私の中で対比させたもの。もちろんこれだけで表現はできないしもっとあるんだけど、こうやって整理していくとおもしろいな~と感じています。それは今でも続いています。
あの時の自信満々の作品が「男っぽい」と言われた理由は今ならわかります。あの時よりは成長してるかな?
もちろんこれが正解ではないかもしれません。ですが女らしいだけではなく、いろんな情景や言葉の私なりの解釈、それを髪で表現できる技術は紐付けておく必要があると気づいた大きな出来事でした。
美容師は心の代弁者
私は美容師の仕事は髪を整えることがゴールではないと感じています。髪を切る、カラーをする、パーマをする・・・それらの技術を使って、お客様の言葉にできないイメージを代弁して表現すること。お客様の心の奥にいる「なりたい私」や「憧れ」を髪を通して表現すること。
髪はその人の印象を大きく左右します。髪を通して表現することで、その人の好きな自分になる。そうすることで生まれる自信があると信じています。その自信は、あなたの背中を押す支えとなることを信じています。
先日デジパーの記事を書いていて、「直線と曲線」ってワードが浮かんだのでこの記事を書こうかなと思ったんです。話し出すと長くなりそうなので今日はこのあたりで。また赤城の話を聞いてくださいね^^