ヘアカラーをした後、「頭皮が痒い」と感じた経験はありませんか?実は多くの方が、カラーリング後に頭皮のかゆみや違和感を感じています。なぜカラーをすると頭皮が痒くなるのでしょうか?今回はその主な原因や対策についてご紹介します。
1. アレルギー反応
ヘアカラー剤に含まれる成分(例:パラフェニレンジアミン(PPD)、アミノフェノール、染料など)にアレルギーがあると、体が異物と判断して炎症を起こし、かゆみや赤み、腫れなどの症状が現れることがあります。特に敏感肌の方や、これまでに染料でかぶれた経験がある場合は要注意です。花粉症のように急にアレルギーを発症することもあります。酷い方はアナフィラキシー反応を起こすこともありますので、甘く見ない方がいいです。
2. 刺激による一時的な反応
カラー剤はアルカリ剤や過酸化水素といった頭皮に刺激を与える成分を含んでいます。これらが頭皮のバリア機能を一時的に弱め、乾燥や軽い炎症を引き起こすことがあります。その結果、痒みやヒリヒリ感が生じる場合があります。
3. 洗い残しやすすぎ不足
カラー後に頭皮や髪にカラー剤が残っていると、刺激となって痒みの原因になります。特に自宅でセルフカラーをする場合は、すすぎ残しに注意が必要です。
4. 頭皮の乾燥
カラー剤の成分によって頭皮の油分や水分が奪われ、乾燥しやすくなります。乾燥した頭皮はバリア機能が低下し、痒みが出やすくなります。それを緩和するようにLindoではプレケアというメニューをご用意しています。カラーの前に頭皮を化粧水でたっぷり潤してバリア機能を足してからカラーやパーマに備えるというものです。(アレルギーを防ぐものではありません。)
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痒みを防ぐためのポイント
1. 事前にパッチテストを行う
アレルギー反応を防ぐため、必ずカラー剤の説明書に従いパッチテストを実施しましょう。とはいっても、髪を染めたくて予約した美容室で48時間後のパッチテストの結果で・・・と言われたらえーーーー!ってなりますよね。これまでの履歴をお伺いして、安全策を取って施術させていただきますが、美容師としてやめた方がいい!!という方はしっかりとお話させていただきますね。ヘナなどの新メニューを試したい方は、次回に備えて簡易パッチテストも行わせていただきます。
2. 頭皮をしっかり保湿する
カラー後は頭皮用の保湿ローションやオイルでケアすると、乾燥を防げます。Lindoではカラー後はケラチンウォーターで保湿しています。育毛効果も、毛をしっかりさせる効果もある化粧水です。
カラー施術後の保湿も大事です。しかしながら一番大事なのはカラーに来るまでの頭皮のコンディション。皮脂量と髪の質に合わせた適切な洗浄剤で洗い、しっかりと頭皮を保湿する習慣ができれば、痒みを軽減できるでしょう。
3.頭皮につけずに塗る
さっきの2番の話の続きのようになるのですが、カラーを頭皮につけずに塗るというのが、刺激緩和には一番いいと思います。基本的には頭皮にべっとりつかないように塗っています。しかしながらこの方法だと厳密にいえば根元の0・5~2㎜、根元は染まってない箇所があります。
それだと困る!!というのが白髪のお客様。お顔周りの白髪が気になる方は、べっとりでいいから毛穴の中の毛まで染めて!!という気分だと思います。白髪のリタッチの方はご希望により塗り方を変えていますのでご相談ください。
4.しっかりすすぐ
カラー剤をしっかり洗い流し、頭皮に残さないようにすることももちろんですが大事です。セルフカラーの方は気をつけましょう。Lindoではジアミン軽減のアフターケアをしています。これをすることで頭皮からカラー剤も浮きやすくなり、しっかり落とせるんです。
4. 刺激の少ないカラー剤を選ぶ
ノンジアミンタイプなど、低刺激のカラー剤のご用意も少しながらあります。ジアミンを使っていないヘナも取り扱いを始めました。(ヘナについてはまたご後日)
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ヘアカラー後の頭皮の痒みにはさまざまな原因がありますが、正しいケアと注意で予防や軽減が可能です。もし強いかゆみや腫れ、湿疹などが現れた場合は、無理せず皮膚科医に相談してください。