前回、「頭皮が1ミリたるむと、顔は1センチたるむ?」という興味深い話題を取り上げました。今回は、たるみのメカニズムをさらに深掘りしてみましょう!その中でも「表在性筋膜(SMAS)」について解説します!
表在性筋膜って何なの?
- 表在性筋膜(SMAS:Superficial Musculoaponeurotic System)は、顔の皮膚のすぐ下にある筋膜のこと。
- 簡単に言うと、「皮膚」と「表情筋」の間にある薄い膜状の組織です。
どこにあるの?
頭皮から顔、首にかけて広がっています
– 特に、頬やフェイスライン、目元、口元など、たるみが気になる部分に多く分布しています。
どんな役割をするの?
-皮膚と筋肉をつなげて、顔全体を支える“土台”です。
-表情を作るとき、皮膚や脂肪を一緒に動かす役割をします。
-加齢や重力で緩むと、皮膚や脂肪が下がり、たるみやほうれい線、二重あごの原因に・・・。
たるみとSMASの関係
SMASがしっかりしていると、顔全体がリフトアップされ、若々しい印象に。しかし、年齢とともにSMASが緩むと、皮膚や脂肪を支えきれず、たるみが目立ってきます。
– 頭皮や額のSMASがたるむ
→ その下の顔のSMASも連動してたるみやすくなる
これが、「頭皮が1ミリたるむと、顔は1センチたるむ」という説の根拠のひとつと考えられています。
美容医療で注目される理由
フェイスリフト手術や、HIFU(ハイフ)などの美容施術は、このSMAS層をターゲットにしています。
SMASを引き上げることで、より効果的にたるみ改善ができるからなんです。
表在性筋膜を自分で鍛えたりケアしたりできる?
1. 直接鍛えるのは難しい
SMAS自体は筋膜(筋肉を覆う膜)なので、筋肉のように直接鍛えることは難しいとされています。ただし、その周辺の表情筋を動かすことで、間接的にSMASへ刺激を与えられると考えられています。
2. 表情筋トレーニング
顔ヨガや表情筋トレーニングは、SMASのたるみにも良い影響がある可能性があります。例えば…
– 口角を上げる運動
– 頬を膨らませて空気を入れる
– しっかりと笑顔を作る
これらは顔の筋肉を刺激し、筋膜や皮膚のたるみ予防につながるとされています。
3. マッサージやセルフケア
頭皮マッサージやフェイスマッサージも、筋膜や周囲の血流を促進し、むくみやたるみの予防に役立つと言われます。特に「頭皮は顔とつながっている」ため、頭皮ケアも顔のたるみ対策として注目されています。
4. 美容医療のケア
本格的にSMASへアプローチしたい場合、医療機器(HIFU=高密度焦点式超音波など)によるリフトアップ治療も選択肢です。これらはSMAS層をターゲットにしている施術です。
私自身は今回色々調べていて、初めて知った表在性筋膜というワード。深堀してみると面白いですね!これは顔のたるみ予防や改善には欠かせないキーワードですね!
頭皮や顔全体のケアを意識することでたるみ知らずの若々しい印象をキープしましょう!