「うさぎと亀」

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最近、子供達と話した「うさぎと亀」の話。

「うさぎと亀」の童話は、多くの人にとって「コツコツと努力すれば必ず報われる」という教訓として親しまれていますよね。でも本当にそうでしょうか?

うさぎの真の目的は?

この物語の中で、うさぎは亀よりも圧倒的な速さを誇っています。亀が最終的に勝てたのは、うさぎが途中で休んだからです。何でうさぎは休んだのでしょう?

彼の本当の目的は「ゴールする事」ではなく、単に「自分の力を見せつけること」にあったのではないでしょうか。

もしうさぎの目的が単純にレースで勝ち、ゴールすることだったら、途中で休むという選択をするはずがありません。ダントツ1番でゴールしているはずです。

これはチームスポーツをしている娘に話したんですけどね。

彼女はバスケをしているんですけど、まだまだバスケ熱が高まっている感じはない。みんなと一緒にしている事が楽しい様子。

それはそれで全く問題ない。始めた頃に比べれば、できる事も増えているし、続けている事で体力がついてきているし、足も早くなった!楽しいなら1番!

でもベンチ入りメンバーの選出の時は、年下の子達にも追い抜かれずっと補欠。悔し涙を流す姿も。

今後、どうしていきたい?と聞くと

「ユニフォーム貰ってベンチ入りしたい!」

と言うではありませんか。

その流れで登場したのが先程の「うさぎと亀」

「バスケが大好きで上手なうさぎが昼寝しなかったとしたら、亀に勝ち目はあると思う?」と。

「ない…」

「そうだよね。今のペースで亀に勝ち目はない。

このレースで勝負するのなら、走るなり、自転車に乗るなり、馬力を上げないと短期決戦のベンチ入りという争いに勝ち目は無いよ。」

と話したりしました。

さぁこの話で、彼女は何か感じるものがあるのでしょうか?

心のギアが入るのはいつなのでしょうか?

また悔し涙を流す日が来るのでしょうか?嬉し涙に変わるのでしょうか?

どうしても手にしたいものがあるのなら、苦しくても踏ん張らなきゃいけない時は必ずあります。

外野がどうこうできることではありません。本人の覚悟ができて、心の吸引力が上がらない限り、例えうさぎと同じ行動をしても得るものはそう増えないでしょう。

そこはドラマでも見るように、遠目に観ていきたいと思います。

それとは別に、

「亀はどこで戦ったら勝ちやすいのか?」

これも考える必要がありますよね。

仕事とかだったらここがとても大事だと思います。

競争に勝つための最も重要な要素は戦う環境を変えることかもしれません。

亀がうさぎに対して勝ちを確実にするためには、環境を自らの有利な方向へシフトする必要があります。陸ではなく水中でレースをするとかね!

持久力勝負の長期戦にするとかね!

自分の今持っている武器で優位に戦えるのはどこなのか?まずは自分をしっかり分かって、競争のルールを変えることによって、結果を劇的に変えることができます。

「うさぎと亀」の物語は、単なる努力の美談として捉えるにはもったいない、戦略的な視点を持つことの大切さを教えてくれます。努力は重要ですが、それを最大限に活かすための方法や環境についても考えさせられますね。

亀は、最初からゴールを目指していましたし、決して途中で油断することはありませんでした。

彼は自分のペースで進み続け、最終的には勝利を手にしました。亀の勝利は、単なる努力の結果ではなく、目的に対する忠実さと一貫性の賜物です。

「続ける」という事が最大の武器である事は言うまでもないですね。

幼き頃から聞いている「うさぎと亀」

目線を変えるととても面白い話です。

あなたが亀だとしたら、どこでどれぐらいのスパンでどう戦いますか?想像してみてくださいね!

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